Googleタグマネージャは、「タグ」「トリガー」「変数」の要素を組み合わせて使用します。
まずはじめに、名称の定義を説明します。
Googleタグマネージャの3大要素
1.タグ
- Google AdWordsのコンバージョンタグ
- Yahoo!プロモーション広告のコンバージョンタグ
- Twitterプロモ広告のコンバージョンタグ
- Facebook広告のコンバージョンタグ
など、これまで、個別に管理してきたタグを一元管理することができます。
「タグを配信する」とは?
Googleタグマネージャを使用していると、「タグを配信する」というフレーズがよく出てきます。
かんたんに説明しますと、タグマネージャはタグの管理ツールであって、単体で意味をなすものではないからです。その名の通りですね。
問合せ完了ページでコンバージョン計測タグを配信する、すべてのページでGoogleアナリティクスのページトラッキング計測タグを配信するなど、いろいろなタグの配信を一元管理できるのが、最大のメリットです。端的にいうと、運用コストを削減できます。
2.トリガー
トリガーとは、タグを配信する条件のことです。
Googleタグマネージャを使ってGoogleアナリティクスのページビューを計測する場合、
すべてのページでGoogleアナリティクスのページビュー計測タグを配信する必要があります。したがって、トリガーは「すべてのページ」になります。
参考タグマネージャでGoogleアナリティクスを設置する方法(v2編)
このようにGoogleタグマネージャでタグを配信する場合、「すべてのページで」「一部のページで」「クリックされたとき」など必ずトリガーを設定することになります。
トリガーの種類
- ページビュー
- クリック
- フォームの送信
- 履歴の変更
- カスタムイベント
- JavaCsriptエラー
- タイマー
などのイベントがあります。これら項目の後ろに(が発生したとき)という言葉を付け加えるとトリガーのイメージがしやすくなります。
3.変数
変数とは、トリガーで配信するタイミングの条件を設定するときに用いる動的な値のことです。
page URL(表示しているページのURL)や、Click URL(クリックしたURL)など状況によってかわるものをイメージしておくと理解しやすいと思います。
トリガーの種類
変数はあらかじめ準備されていますが、独自に定義することができます。よく使う標準のトリガーの意味を紹介します。
Page URL | 表示しているURL全文 |
---|---|
Page Hostname | 表示しているURLのホスト名のみ |
Click Element | クリックされたaタグのテキストや画像などすべて |
Click Classes | クリックされたaタグが適応されているCSSのclass名 |
Click ID | クリックされたaタグが適応されているCSSのid名 |
Click URL | クリックされたaタグのリンクURL |
Click Text | クリックされたaタグのアンカーテキスト全文 |
Googleタグマネージャv1→v2で名称が変わった
Googleタグマネージャは、2015年6月1日にバージョン1からバージョン2に完全移行し、操作がかんたんになりました。このGoogleタグマネージャバージョンアップに伴い、名称が変更になった点には注意しておきたいところです。
以下のように名称が変更になりました。
v1での名称 | v2での名称 |
---|---|
タグ | タグ |
ルール | トリガー |
マクロ | 変数 |
Googleタグマネージャの使い方についてネットで検索していると、v1の管理画面で説明した記事と、v2で使い方を説明した記事が存在しているので混乱される方も多いと思います。
念のため補足すると、名称は変わりましたが、変数(マクロ)の中身は変わっていません。